川根茶について
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内に秘められた高い香りと広がる甘さ
薄緑に色づく 川根茶
独特の高い香り甘みが得量の銘茶です。自家農園で生産から加工・販売まで責任を持って行っているので、商品の安全性も保障します。
朝晩の温度差、澄んだ水、雄大な山の土壌、真面目な茶農家さんたち、職人気質な茶師と、美味しいお茶のできる要素が揃っています。
深蒸しと若蒸しの特製ブレンドです。
なぜお茶を作っているのか
なぜ、椎茸を作っている会社がお茶を作っているか。
川根では茶農家さんの高齢化によりお茶畑の耕作放棄地が増えています。
人の手が入らなくなったお茶畑は短い期間で小さい林のようになってしまいます。そうなると、そこにイノシシなどの獣が住みついて周りの畑を荒らしてしまうのです。景観も悪く、お茶畑の耕作放棄地の増加は困った問題です。
美味しいたけでも別の問題を抱えていました。椎茸を作っているのですが、椎茸を採り終わった「廃菌床」の後始末に頭を悩ませていました。毎日大量に出る廃菌床を何かに有効活用はできないかと。
菌床を構成する「オガコ」と「椎茸菌」は、肥料に適した資材です。
畑に入れてすぐに肥料にはなりませんが、時間をかけて効いていきます。
そんなある日、代表は「廃菌床を堆肥にして、お茶も美味しいたけで作ればいいんだ」とひらめきました。「お茶を辞めてしまった農家さんの畑を引き受けてお茶を作ろう!放棄された茶畑もなんとかなるんじゃないか」
それから、堆肥場を作り、周りのお茶農家さんの辞めてしまった茶畑を引き受け、美味しいたけでお茶を作り始めました。ふるさと川根の耕作放棄地問題を軽減し、当法人の廃菌床の再利用もできる画期的な取り組みです。
そんな経緯で作られている美味しいたけの「川根茶」皆様にご愛顧いただけたら嬉しいです。
川根茶の歴史
鎌倉時代に宋から持ち帰った茶の種を現在の静岡市足久保に撒き、静岡茶の歴史が幕を開けたと言われています。
それが川根地域にも広まった説や、それとは異なる説もあり、明確な歴史は明らかになっていません。
川根茶の存在が明確になるのは、江戸幕府が開かれた頃です。
川根に住んでいた村人たちは年貢をお茶で納められていたという記録が残されています。
その後、川根茶は江戸で評判になり、味にうるさい江戸の人々を魅了していきました。
その後手もみの製茶技術が宇治から伝わり、香味をさらに高めていきました。
明治時代にはアメリカのシカゴで開かれた万国博覧会に出品した川根茶が「極上煎茶賞」を受賞いたしました。
地域の茶生産は量産により、品質が低下しかねない中、品質を管理する組合が結成されたり、茶農家が生産者組合を結成されました。
戦後間もなくに新たな品種ヤブキタをいち早く導入し、新品種の優秀性と地域の自然環境、長年にわたり培われた栽培・製茶技術は、一体となって川根茶をさらに高みへと押し上げました。
1964年には、日本茶業界で初めて「天皇杯」を受賞。
全国のお茶専門店から別格とも言うべき扱いをいただき、高級茶の地位を確固たるものにしていきました。