お茶の美味しい淹れ方
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お茶はとても繊細なもので気温の変化や湿気に非常に敏感です。
保存をする際には、未開封であれば冷蔵庫で、
開封済みであれば密封が可能な容器に移し替えて冷暗所で保管してください。
美味しい淹れ方
茶葉の量 約2g お湯の温度 70~80℃ 抽出時間 約40秒
- 茶葉を急須に入れる(約2g ティースプーン約1杯 1人前)
- お湯を飲み切れる分だけ湯呑にそそぐ。(茶葉がお湯を吸うので飲みたい量+α)
- 一度湯呑にそそいだお湯をもうひとつの湯呑にいれて湯冷ましをする。一度湯を移すと約10℃お湯の温度が下がります。『100℃(ポット)→90℃(湯呑1回目)→80℃(湯呑2回目)』
- 湯冷まししたお湯を急須にそそぐ。約40秒抽出したら、軽く急須を2~3回まわす。※これにより茶葉が開き、味がしっかりと出ます。
- 複数の湯呑に振り分ける場合は少しずつ均等に注ぎ分け、最後の一滴まで注ぎきってください。最後の一滴に美味しさが凝縮されています。
ポイント
新茶は、渋みや苦みが少なく、逆に旨みが多いため、若葉のようなさわやかな香りがあります。さわやかな香りとほどよい渋みを楽しみたい場合には、やや熱めのお湯でさっと抽出するとよいでしょう。逆に、お湯を70℃くらいまで冷ましてからじっくりと抽出すると、旨みの多い味わいになります。
当店の川根茶は新茶で作った「深蒸し茶」と「若蒸し茶」の独自ブレンド茶です。
上記の方法でも美味しく淹れられますが、お好みに合わせて茶葉の量、お湯の温度や抽出時間を加減していただくと自分好みの至高の一煎に出会えます。
水選び
お茶を淹れるのに適した水は、微酸性の「軟水」です。
日本の水は、ほぼ微酸性の軟水ですので、水道水を使用しても問題ありませんが、水道水には塩素が含まれているため、必ず沸騰させてから使用しましょう。
市販のナチュラルミネラルウォーターを使用する場合、外国産の多くはカルシウム・マグネシウムを多く含む「硬水」であるため、お茶を淹れるには適切ではありません。
国産のものはほとんどが軟水ですが、ボトルに表記されている硬度を確認し、使用するとよいでしょう。
お湯の温度と味・香り
お茶を淹れる際のお湯の温度は、高ければよいというものではありません。
引き出したいお茶の特徴や成分によって、最適なお湯の温度があります。
渋み成分のカテキンは80℃以上の高温で、旨み成分のアミノ酸は50℃以上の低温で溶け出しやすいとされています。煎茶の場合、渋みを抑えて旨み成分を引き出すため70~80℃で、旨み成分を引き出したい玉露は50℃程度の低温でじっくりと、逆に香りが特徴の玄米茶・ほうじ茶・中国茶(種類による)・紅茶は100℃の熱湯を使用して、香りや渋みの成分を引き出します。
お茶の保存方法
お茶は乾燥しているため品質が安定していると思われがちですが、実は非常に変質しやすく、保存方法を誤ると急激に品質が劣化し、商品価値を失ってしまいます。温度や湿度、空気や光などの影響を受けやすいため、品質が劣化しないように保存することが大切です。
家庭においては、なるべく少量単位で購入し、2週間から1ヶ月程度で使い切るようにするとよいでしょう。
- 未開封の場合、そのまま冷蔵庫(もしくは冷凍庫)で保存する。
ただし、冷蔵庫から出したお茶は常温に戻してから使用するように注意しましょう。いきなり開封すると、温度差で発生した水滴を吸収するため、お茶の鮮度を損ねてしまいます。 - 開封後は密封性と遮光性のある容器に移し、冷暗所に保存する。尚、冷蔵庫での保存は冷蔵庫内のにおいを茶葉が吸収したり、出し入れの際に湿気を帯びる原因になるため、避けましょう。