菌床椎茸をハウスで栽培してる人必見!収穫量が増えるカビの対処法とは?

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椎茸の収穫量を増やしたいけど菌床がカビて困ってませんか?

青いカビや黒っぽいカビが出てしまって菌床がボロボロになってしまう……

 

カビが生えてしまうと菌床の痛みが早くなり、1つの菌床から収穫出来る椎茸が少なくなってしまいます。

利益を出すことを考えると,一つの菌床から500gは収穫したいですよね?

でもカビてしまうと目標の500gを収穫出来ずに終わってしまう……

 

しかも放っておくとカビがハウス全体が広がり、カビ菌床だらけになってしまうこともあるんです。

 

せっかく椎茸を栽培するんですから、たくさん椎茸を収穫してちゃんとお金を稼ぎたいと思いませんか?

美味しい椎茸をスーパーや道の駅で販売して、たくさんのお客さんに喜んで貰いたい!と考えて頑張っている事と思います。

 

だけどそれを邪魔するカビ……

憎たらしいカビは少しの対処で効果的に抑える事ができ、椎茸の収量を増やすことが出来るんです!

 

この記事では

 

 カビの簡単で効果的な対処法

 

をお伝えしますので参考にして頂けたらと思います。

 

 

菌床椎茸をハウスで栽培してる人必見!収穫量が増えるカビの対処法とは?

 

収穫量が増えるカビの対策法とはスバリ『換気』です!

 

 

普段、お風呂場や押し入れなどにカビが生えないよう換気に気をつけていませんか?

お家の中でもカビが生えないようにしているカビ対策がそのままハウスにもあてはまります。

ハウスの両脇のシートを開けて外の空気を取り込みましょう!

 

カビが繁殖しやすい湿度は80%以上と言われています。

換気をすることにより空気中に舞っているカビの胞子を外に出すことが出来て、さらにハウス内の湿度がさげることが出来ます。

これが一番手っ取り早くでき、しかも1円もお金を使わないカビ対策になります。

 

空気も水と一緒で、”溜まる”とあまり良いことありません。

水が溜まっているところにボウフラがわくように、空気が溜まっているとカビが出る。と言えばイメージしやすいでしょうか?

 

抽象的な表現になってしまいますが、ハウス内の空気が

 

 しっとりしてるけど、スッキリしてて良い感じ!

 

と感じられれば椎茸にとっても心地よい環境だと思います。

 

換気と同時に調節したい「散水」

カビ対策に換気が効果的とお伝えすると、湿度を抑えようと散水を極端に減らしてしまう人がおられます。

 

しかし椎茸にも湿度は必要です。

湿度を気にするあまり散水を減らし過ぎてしまうのもよくありません。

 

湿度がない状態が続くととカピカピの乾燥椎茸になっちゃいますし、菌床の表面が乾いてしまうと芽が付きにくくなってしまいます。

 

カビを防ごうと湿度を下げすぎると今度は椎茸の生育に支障が出てしまうんです。

 

  • カビを防ごうと思って換気して散水を減らしたら、肝心の椎茸の収量が落ちてしまった…
  • しかもなんだか軽くなって味も悪い、品質も悪くなってしまった…

 

なんて事になったら目も当てられません。

 

湿度をちょうど良い塩梅に保つことは大切ですが、散水の控えすぎは駄目です!

 

椎茸が育ちやすい湿度は数字で表すと湿度60%~80%と一般的には言われています。

椎茸の様子を良く観察して、椎茸にとって気持ちの良い環境へ整えてあげましょう。

 

これまで換気の大切さをお伝えしてきましたが、

 

いつ換気するのがいいの?

 

と疑問に思う方がいるかもしれません。

 

私もカビ対策に悩んで色々試しました。

換気するタイミングを朝、昼、夕方と色々分けてみたんです。

さらにベテラン椎茸農家さんから助言を頂いたことを総合的に判断して換気するベストタイミングを導き出しました。

 

 

換気するベストタイミングはいつ?

 

結論から言うと、換気するタイミングは夕方がオススメ!

 

夕方になって気温が下がるとハウス内に”もや”が出ますよね?

”もや”が出てる状態は湿度が高いためカビとって居心地がよく、ハウス内でカビが蔓延しやすいのです……!

 

夕方に換気をして空気を入れ換えるとカビの発生と蔓延を抑えることが出来て効果的ですよ。

ハウス内の空気を総取っ替えする勢いで換気しちゃってください。

 

 

もしもカビが出てしまったら?被害を最小限に抑える方法

悲しいですが、どんなに気をつけていてもカビは出てしまうもの。

これは椎茸農家の宿命であり避けられない戦いなのです。

 

もし憎たらしいカビが出てしまったらどう対処するのが一番良いのでしょう?

 

ここでは私たちが実際に行っている3つのやり方をお伝えします。

どれも早め早めの処置が大事です。

 

 

1.カビを見つけたら即刻洗浄!菌床を水洗いする

 

一番ポピュラーなのが『菌床を水洗いしてカビを流してしまう方法』

 

ホースの散水ノズルを『ジェット』などにして強めの水圧で放水すればカビは綺麗に洗い流せます。

これはカビの初期発生時にやると効果的です。

カビはすぐに広がりますからね。

 

なので椎茸を採っていて

 

「あれ、カビかな?」

 

という菌床を見つけたらこまめに水洗いすることをオススメします。

 

カビ、即、洗浄

 

の精神でいきましょう!

逆に

 

今洗うと椎茸に高水圧の水がかかって傷んじゃうし、明日洗えばいっか!

 

みたいな感じで見逃すと手痛い被害を受けることも結構あります。

私は何度もこれをやっていて、菌床はカビるし、椎茸もカビて傷んじゃうし、良いこと無いです。

反省してます(笑)

 

カビを見つけたら被害を最小限にするために、なるべく早く水洗いするとよいですよ。

 

初期発生のカビを防ぐ!袋破り後の水洗いのすすめ

 

菌床を袋から破いて出した後に水洗いをしていますか?

 

袋から出したばかりの菌床には『焦げ茶色の分解液』がついていると思います。

実は、この分解液がカビやすい!

 

洗わずにそのままにしていると、この分解液にカビが発生して新品の菌床が早々に駄目になってしまうかもしれないのです。

 

これは悲しいし、悔しい!

 

なので袋から出した菌床に一度散水して分解液を洗い流してやると、椎茸初期発生時のカビを効果的に防ぐ事が出来ますよ。

 

袋から破いたばかりの菌床はとてもデリケートです。

『赤ちゃんの肌』だと思って優しく水洗いしてあげましょう。

 

間違っても菌床の表面がめくれちゃうくらい強い水流を当てちゃだめですよ!

 

2.カビ菌床をえぐる

これは被害を最小限にするためにする処置です。

菌床のカビてグジュグジュになってしまった部分をゴリゴリえぐってカビを掻き落としましょう!

 

カビた部分をえぐって掻き落とすことでカビの広がりを防ぐことが出来ます。

柔らかくなってしまった部分はカビにやられているので、固くしっかりした部分が出てくるまで削るのがポイントです。

 

菌床をえぐると小さくなってしまいますが、椎茸はちゃんと生えてきます。

私はカビ菌床をえぐって半分位の大きさにしてしまったことがありましたが、小さな菌床からちゃんと立派な椎茸が生えてきましたよ。

 

(椎茸、お前ちゃんと生きてるんだなぁ…)

 

とちょっと感動しました笑

 

しかし注意しないといけないことが1つあります。

削った菌床カスはカビに汚染されているのでハウス内に放置することなく外へ捨てましょう!

というか削るときはハウスの外でやったほうが賢明ですね。

 

削りカスがハウス内にあるとカビの元があるのと同じなので結局カビが蔓延してしまいます。

ハウス内は綺麗にしておくのがカビも防げるし、仕事もしやすくていいですよ!

 

3.カビ菌床を廃棄する

 

カビ蔓延を防ぐための最後の手段。

カビた菌床をハウスの外へ廃棄しましょう。

 

え、せっかく仕込んだ菌床を捨てちゃうの?

 

と思われるかもしれませんが、菌床がすごくカビてしまい今までお伝えした2つの方法をやっても駄目だ、という時は廃棄してしまったほうが確実です。

カビ化が進んでしまった菌床から椎茸を出てくることはほぼほぼありませんし、出てきてもカビで傷んでしまうのが関の山。

それどころか菌床を苗床にカビが大量発生してしまうからです。

 

ハウス内にカビが蔓延してしまうと1つ1つの菌床を水洗いしたり、えぐったりする対処が全然追いつかなくなってしまいます。

そうならないよう駄目になってしまった菌床はいつまでもハウス内に置いておく事の無いようにしましょう。

 

私たちは採取が終わった後、台車にケースを乗っけて駄目になった菌床を探して廃棄しています。

 

 

まとめ:菌床椎茸をハウスで栽培してる人必見!収穫量が増えるカビの対処法とは?

いかがでしたか?

ハウスで菌床椎を栽培している方へ向けたカビの対処法をお伝えしました。

 

やはりカビ対策の肝は『換気』

1円もかけずにできる効果的なカビ対策なので是非意識してみてくださいね。

 

カビが出てしまった時の対処法もお伝えしましたが、正直手間でめんどくさいです。

やはりカビを極力出さないよう換気に気をつけるのが一番楽だと思います。

椎茸農家にとってカビとの戦いは宿命ですね。

 

この記事では夕方の換気をおすすめしましたが、ハウスがある立地によって適切なタイミングに違いが出るかもしれません。

思ったような効果が出ないときは朝、昼と時間をずらしたり、換気する時間を工夫してみてください。

最後までお読みくださりありがとうございました。

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